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活動報告

例会レポート

  • 政経倶楽部第33回例会  平成19年9月7日(金)於・ルポール麹町
    林英臣先生政経倶楽部顧問就任記念講演会 レポート
代表幹事挨拶・寒竹郁夫氏 (デンタルサポート株式会社代表取締役)

 が発足して3年3ヶ月、第33回になる。きょうは多くのビジターの方を含む約60名に参加いただいている。だんだん活気が出てきている。 この会の目的は、長期政権の弊害を刷新するために、政権交代可能な政治システム、社会システムを作ることにある。そのために、日本をよくしようとする志ある政治家とそれを支える企業経営者の会だ。戦略的には、野田佳彦代議士と野田グループ、また政治家予備軍の若手を支えていく。
 当会の事業は、(1)月1回の朝の例会と年2回の講演会、(2)出版事業、(3)本日の講師の林英臣先生主宰の「政治家天命講座」の支援だ。 私たちは評論家ではなく経営者なので、目的が決まったらひたすら実践して持続させ目的を達成させよう、という会である。

国政報告 野田佳彦氏(衆議院議員)

 臨時国会が来週月曜9月10日から11月10日まで2ヶ月続く。王道で行こうと思っている。我々が主張してきたことを、第一党をとった参議院でどんどん法案として提出し、多数決で勝ち、衆議院で与党にぶつける、という構図を基本的には考えている。 天下り禁止法、根絶法、年金掛け金の流用を禁止する法律、政治資金の公開を1円以上とする法など、当たり前のことを当たり前として、しっかりとやっていきたい。 政治と金の問題は大きなテーマである。また農水大臣が辞めた。今回は、事務所費ではなく、補助金の不正受給だ。これも氷山の一角なので、ぜんぶ洗い出して不正をチェックしていきたい。 政権交代をしたらやりたいと思っていたことが、参議院で第一党になったことでやれることは相当ある。民主党が政権をとったらどうなるかということを、参議院を主舞台として皆さんに見せていくことを念頭においてがんばっていく。

講演 林英臣氏(人間学経営研究所長)
「2010年、日本の『底』。幕末維新をやり直せ!」

 本格的な変革の時代がやってきた。私はずっと、歴史の研究をやってきた。歴史には比較的安定の時代と激動の時代がある。安定期と激動期ではリーダーになるタイプが違う。安定期は、変わろうとしない者がリーダーに向き、激動期には、変わろうとする者がリーダーに向く。今、政権交代という非常に激しい変化の時代にいよいよ入っていく。変化の時代に入っている以上、我々一人ひとりが変わらなければならない。そういう変革期の中でこれからどうやっていくか、きょうはお話したい。

龍馬・西郷・海舟に共通=十分なインプット
 龍馬は28歳でやっと脱藩、西郷は5年間の島流しのあと第一線に立ったのが38歳、海舟は海軍奉行並についたのが40歳、というように三者ともおくてだった。それぞれ幕末維新の中期の終わりころに世に出て、後期に手を携えて日本を変えていった。従って、政治家を目指す人は、焦らないことが大事だ。志は早く立てたほうがよい。だが運というものがある。焦らず、まずは、何よりも心を作ることが肝要だ。心を作るとは、使命感を持つこと。自分は何のため、誰のために生きていくかという使命感を持ち、新しい時代を作るという歴史的大局観を持っていないと、変革期の志士にはなれない。その意味で、この三者が十分なインプットのあとに世に出たことは大いに学ぶべき点がある。

何を学んで志士となったのか?
 では、志士たちは何を学んで志士となったのか。知と情と意の3点にある。 知においては、世界に目を向ける、蘭学と洋学。これは徳川後期に大きく発展した。情においては、神道と国学。日本人としての自覚だ。これも徳川後期に大流行した。日本とはいかなる国か、大和心とは何か。西洋列強に負けてなるものかという精神によって情が養われていった。意においては、朱子学、陽明学、武士道が、意志の確立というものを導いていった。これら、知と情と意によって志士が育っていった。

こんなに違う幕末と平成
 なぜ、最も志士が必要な現代に志士が現れないか。幕末と平成では、政治と教育と地方の3点において大きく違いがある。 政治面で言えば、幕末は志士が政治の先頭を行っていた。欧米の侵略を排除する気概があった。ところが平成の今は、しがらみに絡まれて歴史の後ろを行くような連中ばかりだ。事実上アメリカの占領下に置かれたままだ。一方、着々と中国の属国化が進んでいる。 教育をみると、幕末は各地に藩校が作られ、庶民においては寺子屋の教育がさかんだった。非常に教育熱心で、リーダーが育ち、国民的にも、志士を応援しよう、日本を変えよう、という盛り上がりがあった。翻って今は、戦後民主主義によって教育崩壊が起こり、人物が育たないという現状がある。 地方においては、幕末は、藩政改革で自立、維新の主役に立っていた。平成の今は、東京一極集中で、あらゆることが東京を通さないと全国に広まらず、ますます中央に依存状態となっている。

これだから「龍馬・西郷・海舟」らが出てこない
 明治以来の近代思想の呪縛がある。刹那的な個人主義、勝手主義の自由、悪平等、横並び民主、ワガママ無責任の人権。これらの近代思想によって、価値観の空洞化が起こっている。本来、自由や平等や民主などというものは、観念であって実在ではない。言葉というものは大変怖いものだ。言葉の定義を明らかにしないで、一方的にそれが理想であり人類において価値なのだ、という錯覚において使われている。言葉が一人歩きして世の中を間違った方向へと導いてしまっている。例えば、会社の理念において、自由、平等、民主をうたいあげたとしたら即、倒産である。解釈の変換が必要だ。自由は、自立(自律)。平等は、社会的公正。民主は、民本。人権は、命の尊厳。解釈をきちんとして受け止め直していかないとならない。明治以降の欧米崇拝思想という錯覚が、今もって続いている。

平成維新の知・情・意
 我々は、平成のこの時代に維新を目指すわけだが、では、平成維新の、知、情、意は何か。 知においては、大局からの現状認識が必要だ。文明論者、村山節は科学的研究の結果、世界の文明波動は、二重螺旋を描き、入れ替わるときが世界変動期であるとした。そして、次の世界史激変の文明転換期は21世紀だと、70年前に訴えた。文明レベルの大変動において、日本が世界の先駆けモデルとなり世界を変えていくのだという気概を持つ者のみが21世紀の政治家と呼ぶに足る。 情においては、日本人として原点認識をし、大和言葉の世界観、人生観を生かすことが重要だ。一音一音明瞭な言語である大和言葉を使う日本人は、言語脳で、虫の音や風のそよぐ音など自然界の音も処理している。欧米人と違って雑音とはとらえていない。そのような動植物と一つになれる感性、大自然と一体化する感性を言語によって元々身につけている日本人こそ、その感性を生かして、文明転換期の先頭に立っていくべきだ。 意においては、志士としての自己確立のために、論語、老子、韓非子、孫子を学ぶことが肝要だ。論語は山の人格を作る。威風堂々たる人格を論語に代表される儒学は求めていく。しかし山だけでは固さがある。そこで、谷の人格を教える老子を学ぶ。幕末の志士たちの、己よりも仲間を尊重することに価値を見出していた人生観は老子から教えられていた。論語をベースに天下国家を変えようと志を立てながら、一方で、谷の人格を持ちえていた。韓非子は、人間というものの実態をつかむ上で大事な中国思想だ。裏切ったり逃げたりという人間のありのままの姿を学ぶ上で、韓非子の思想はすばらしい。変革期に入る今、リーダー必修の学問だ。孫子は、勝つための兵法だ。大局に立ち、情報を得て現状認識をし、先手準備をしっかりとし、虚を突いて一点突破する。今回の参議院選挙も、民主党は年金問題の一点突破で勝利した。

明治維新の精神とは
 知と情と意によって、これから天下を変えていこうということだが、では、いったい明治維新とは何だったのか。 維新とは、中国の古典、詩経の一節「惟れ新たなり」のこと。日本から世界平和を興そうという神武天皇、建国の精神に戻ろうという意味だ。まさに平成維新もここに原点がある。明治以降、近代的統一国家の建設と文明開化を急ぐあまり、日本はタテイトを失った。明治以降、東洋医学を認めず、西洋医学を受け入れたが、現代においては30数兆円の国民医療費をかけても病気は増える一方だ。根本的に政策の間違いだった。医療問題はじめ一つ一つの問題は、文明開化を急ぐあまり日本のタテイトを捨てすぎたことから起きている。 また、維新を待たずに優秀な志士たちが死にすぎた。優秀な人物が残っていたら、明治以降もっといい日本になっていた。明治の終わりから大正期にかけて、日本は方向性を見失って、国是を失い、迷走し、敗戦の憂き目を見た。人間も国も、目標がなくなったときに堕落が起きる。

天下国家を我が事と思え!
 そこで、天下国家を我が事と思うような人を、育てていかなければいけない。日本の底は、2010年から2020年あたりに来る。自民でも民主でもない本格的な国民政党による新たな新政府を興していかなければいけない。その新政府の人材に足りうる人づくりをやろうと決意している。日本を変えるのは、日本のみならず世界のためである。日本を変え、世界を救っていく、そういう政治的な変革者、指導者を育てていかなければならない。そのために日本精神や東洋精神の大事なところを学びあっていくことが肝要だ。その結果、志士が育つことによって、新しい日本が誕生していく、と考えている。 そのために、政治家だけではなく、志士を応援する「志民」が必要だ。政経倶楽部はまさに、志士と志民が相集い、新しい日本の方向を具体的行動によって興していく、すばらしい集まりだ。「政治家天命講座」は来年は政経倶楽部と共同で関東でも開催する。新たな日本を興すためには、まず人づくりである。これぞと思う者を紹介していただきたい。また、名乗りを上げてほしい。変化の時代は変化する者のみが生き残っていく。我々は生き残って新しい時代を導いていかなければならない。日本を変え、世界を救うことに、せっかくの与えられた命を賭けていこうじゃないか、と。皆様と共に新しい日本を作りたい、すべてはその一点にある。

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