一般社団法人政経倶楽部連合会第89回例会

 
一般社団法人政経倶楽部連合会第89回例会
平成24年5月10日(木):ルポール麹町
 
■講演:久野敬市氏 海上自衛隊幹部学校研究部長
「海洋をめぐる国際情勢と海上自衛隊」
■挨拶 吉田平理事長
政経一体でこの国をよくしていこうという中で、普段はなかなか軍事を含めた勉強をする機会がないが、今日は楽しみだ。先般、寒竹ファウンダーと共に恵比寿にある海上自衛隊幹部学校で、今日の久野講師にお話を伺ってきた。
今日は、外交・安全保障担当の首相補佐官、長島昭久衆議院議員にもお話をいただく。また、千葉県選出の小西洋之参議院議員にもご参加いただいている。
学生も9名参加してくれており、経営者の皆さんとともに、まさに政経一体の学びにふさわしい勉強会かと思う。
私は、『坂の上の雲』が大好きで、先日も多摩にある東郷平八郎と山本五十六の墓参りしたほどだ。経営者として、日本の軍事をどのように考えるかということは経営者としての戦略にもつながる。
政経倶楽部としては、こうした勉強会を通じて、具体的な政策提言を行っていきたい。会員の皆さんの要望を伺いながら、小西議員のお力も借りて、具体的な提言を野田総理にダイレクトに出していけるような会にしていきたいと考えている。
■挨拶 寒竹郁夫ファウンダー
久野講師とは、野田総理とともに県立船橋高校の同級生だ。今年1月の同窓会で何年振りかで再会し、今日の講演会につながった。
戦略、という言葉は、経済戦略とかマーケティング戦略など、経済用語で使われることが多いが、本来は軍事用語だ。日本でも、昨今、尖閣問題や北朝鮮の問題があり、軍事に関する話も耳慣れてきた。時代は変わってきた。
『失敗の本質~日本軍の組織論的研究』という名著がある。『戦略の本質~戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』と共に是非読んでほしい。野中郁次郎さんが編集された。ここでは、あらゆる検証の結果、戦略の本質は“トップの感性”で、そのために必要なものは“人事”であると書かれている。リーダーの感性や価値観を生かすには人事が大切なのだ。同級生だから敢えて言うが野田総理の人事は、改革、改革と言いながら、調整型になっている。日本人の失敗の本質は硬直した人事だった。アメリカは有事と平時で人事を変える。弊社もその時々に応じ人事を変えている。今、日本は国難だ。有事の人事に切り替えなければ戦えない。皆さんには、是非、政治や経営の“本質”を学んでもらいたい。