一般社団法人 政経倶楽部連合会 第134回例会

一般社団法人 政経倶楽部連合会 第134回例会
平成28年2月4日(木):ルポール麹町
■講演 矢島(やじま) 里佳(りか) 氏 (株)和える(aeru)代表取締役
「“感性経営”の極意~日本の伝統産業で子ども用品ブランド起業!」
■吉田 平 理事長 挨拶
先月、長野県軽井沢でスキーバス転落事故が起きた。このバス会社の運行管理兼営業所長は、約10年前に伊豆半島で大型バス転落事故を起こした五日市観光の運行管理責任者だ。当時、五日市観光は国土交通省の行政処分を受けて倒産に至ったが、事故の教訓は生かされなかった。同じバス・タクシー業界に身をおく者として非常に情けない思いだ。約15年前、バス、タクシーの規制緩和があった。私は規制緩和賛成論者だが、緩和するからには公益を守る歯止めが必要だ。官僚も政治家もそこを考えないままの法体制になってしまっていた。今回のバス事故で、いかに政治と経済が一体となっていかなければならないかを痛感した。政経倶楽部の活動が、ますます重要となってくる。
1月17日の千葉日報「ちばオピニオン」欄に「交通は100年の計・千葉の未来つなぐLRT」という記事を書いた。私の夢は、LRT(次世代型低床車両を活用した路面電車)を千葉市で運行することだ。これは、千葉の政経倶楽部のメンバーと一体となって運動しているIR(統合型リゾート)誘致の一環としての活動でもあり、単なるカジノ誘致ではないIR、街づくりの中の人に優しい交通網を是非、実現していきたいと考えている。
■谷口郁子(たにぐちふみこ)東京支部長 挨拶
昨日、節分の豆まきの会で、創業260年の老舗和菓子会社の会長とご一緒だった。会長曰く、京都の同業者のお集まりでは、若手とのこと。創業260年で若手という世界に驚く。日本には、創業200年を超える会社は3500以上もある。ドイツは800社、中国は150社だそうだ。和菓子関連では、創業1000年という会社もあるとのこと。これだけ長く続く会社が多い日本には、長く続く秘訣、日本人ならではの気質があるのだ、という思いに馳せた節分の一日だった。
本日のゲスト、若きアントレプレナー、矢島里佳さんは大学4年生の3月に起業し、もうすぐ満5年。日本の伝統産業市場と、赤ちゃん・子ども市場を“和える”ことで見事な新市場を生み出し、新聞、雑誌、テレビ等メディアでも、ご活躍だ。本日は、矢島さんの感性経営の極意を伺えるのを楽しみにしている。
弊社も来年30周年を迎える。皆さんと共に、学ぶ、伝える、育てるの精神で、邁進していきたい。