一般社団法人政経倶楽部連合会第94回例会

一般社団法人政経倶楽部連合会第94回例会
平成24年10月4日(木):ルポール麹町
■講演 松沢成文(しげふみ)氏  前・神奈川県知事
「破天荒力(はてんこうりょく)2~二宮(にのみや)尊(そん)徳(とく)の遺訓(いくん)」
●吉田平理事長 挨拶
 今朝、新しい東京駅を見てきた。東京駅は空中権を両サイドのビルに売った資金でリニューアルできた。新しい東京駅の誕生は、民間であるJRのトップが都と調整を重ねながら、決断し、成し遂げた偉業だと思う。
 20年以上続く日本経済低迷の中、経営者たちは日々、もがき苦しみながら、自分の会社をよくしていこうと努力している。この経営者の現場感を、政治に反映するには、トップリーダーの力によるだろう。
政経倶楽部は、野田総理を輩出したが、今の日本は、野田総理が、なかなかリーダーシップを発揮できない政治システムなのかもしれない。
 松沢さんは、国民から直接選ばれた知事として、様々な問題に思い切って挑戦され、改革を続けることができたのではないかと思う。
 企業も政治も最終的には、トップリーダーの決断が肝要だ。
今後、政権が変わったとしても、常に時のトップリーダーに対して、きちっと意見を言え、自分たちの考えを実現していける政経倶楽部にしていきたい。
●寒竹郁夫 ファウンダー
 今、いちばんホットな政治的話題は、領土問題だ。それも、北から南から西から。まさに国難だ。その原因は、やはり国力の低下にある。なかでも経済力。
日本経済の底上げを担っている私たち中小企業経営者の頑張りが大事だ。
国の仕組みを変えていかなければならない。少子高齢化問題なども仕組みが変われば根本的に解決できる。
今、この国難をチャンスに、国を一挙に変える好機と考える。今、改革しないとこの国は終わってしまう。
 大切なのは、リーダーシップだ。松沢さんは、200万票を超える支持を得て、神奈川県政で、ものすごいリーダーシップを発揮されてきた。
「改革は、例外なく一気に進める」と山田宏さんもおっしゃっている。
 改革派リーダーにとって最も大切なのは、価値観。精神的バックボーンだ。
二宮尊徳の「一円融合」、「道徳経済一元論」の哲学は、企業経営にもつながる。
 松沢さんはまさに尊徳の教えを神奈川県政で実践された。是非、政界に復帰され、この国を引っ張っていっていただきたい。