政経倶楽部第71回例会

日時:2010年11月4日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

理事長挨拶 寒竹郁夫氏 (デンタルサポート(株)代表取締役社長・CEO)

 10月14日に千葉県支部を設立し、会員数は現在約70名。設立パーティには100人以上に参加いただいた。30,31日には、将来の知事選に備えて「千葉県の宝さがし」ということで、南房総の史跡めぐり等の研修旅行を行なった。
 梅屋庄吉邸跡も訪れた。梅屋は、孫文の辛亥革命を物心共に支援した人物だ。20代で香港で意気投合し、「君は兵を挙げよ、我は財を持って支援す」と生涯に渡って梅屋は孫文の活動を支援した。その額はなんと現在の貨幣価値に換算すると2兆円だ。辛亥革命は中国の民主化革命だ。辛亥革命は成功したが継続はしなかった。もし継続できていれば、中国は民主主義の国だったということだ。歴史的な偉大な革命を支援した日本人がいたということに感動する。
 政経倶楽部も、ただ勉強するだけでなく、政治家を支援する団体だ。皆さんにはここで知り合う政治家や政治家志望者をぜひ支援していただきたい。勉強を一緒にするだけではなく、その後のフォローがないとほんとうの意味での、政経倶楽部の存在意義がない。財政面も含めていろいろな意味で支援をしていただきたい。なぜなら、日本が今、混沌としているからだ。あれだけ人気のあったオバマだが、中間選挙で大敗した。アメリカも流れが変わってくる。そして、ロシア、中国との関係も緊張は続く。日本は今、経済、外交、防衛、すべて混沌としている。今までの戦後65年と本質的に違う。
 是非、皆さん、経営者こそ政治感覚を持っていただきたい。吉田平のように自ら挑戦するもよし、これぞといった政治家を支援していただくのもよし。それが日本を変え、地域を活性化させる原動力になる。
 今週初めに、福岡に行ってきた。福岡県支部を12月9日に立ち上げる。3月までに関西にも支部を立ち上げる。6年半活動してきて、今、活動を急速化させている。なぜなら、今の時代が混迷の時代に入ってきたからだ。政治がいかに大切か。自分たち企業経営者にとっても、日本にとって政治がいかに大切かということを肌で感じているからだ。

挨拶 小西洋之参議院議員

 このたび、新経済成長戦略を実行するプロジェクトチームの主査になった。規制改革と、全国にこれから募集する新しい総合特区の取り組みを担当する。 我が国には諸外国と比較して非常に高い法人税率の問題がある。諸外国、とりわけアジア諸国、中国や韓国などの特区では法人税率がほとんとゼロパーセントという政策を実行している。残念ながら我が国の検討している特区制度はそれに比べると微々たるものだ。つまり財政当局の税制に対する哲学や、目先の税収が減るといった議論に、本来あるべき政策が打ち勝てない状況にある。そうしたところを政治のリーダーシップで我が国の経済の新しい仕組みを作っていく使命が政治家にはある。また、私が力を入れていることは、社会保障のグランドデザインだ。特に医療部分のグランドデザインである「医療の基本法」をしっかりと超党派の議連のなかで、仕掛けていくことだ。そういった活動に取り組んでいる。

講演 嶌信彦氏 「これからの10年~日本は再成長できる」

●21世紀に入って10年間の世界の混乱
 APEC(アジア太平洋経済協力会議)の大会で菅首相が議長をする。ここで、アジア太平洋の関税、人、モノの流れなどを、10年経ったら全部自由化する、つまりアジア太平洋地域のEUを作るという政策が議論されるのだが、日本は議長国を務めるにもかかわらず腰が定まっていない。農村対都市あるいは製造業対農業の対立が問題となる可能性がある。大きな構想でこの問題を考えることが大事だ。
 60年代アジアは米ソの軍事力で均衡を保っていた。ベトナム戦争後、アメリカはグアムまで基地を撤退。ソ連もカムラン湾から出て行った。その後日本が60年代の半ばから高度成長を遂げてアジアを援助した。90年代の通貨危機のときは、日本はアジア通貨基金構想で、アジア全体を支援したが、90年代後半あたりから、日本は失われた10年どころか失われた20年に入っていく。そしてだんだんアジアから存在感を失ってきた…

挨拶 吉田副理事長 千葉県支部長

 10月14日千葉県支部設立記念講演会には、100名を超える方が参加くださった。政経倶楽部は単なる勉強するだけの会ではない。行動を起こしていくことに意義がある。政治家を応援していくことはもちろん大切だ。さらには、経営者自らが、公のためにチャレンジすることが、最終的には自分の事業に返ってくる。今回、千葉県支部が100名以上の方と発会できたということで、この考えがこれからの日本の中小企業の大きなうねりの一つになっていくのではないかと思う。
 今後、千葉県支部は、まず、はじめに林英臣先生の5回シリーズで東洋哲学を学ぶ。それ以降は、千葉県の様々な課題(成田空港、農業、漁業、林業等)について、まさにきょうの嶌さんのお話にあったように“構想力”を持ってあたるような勉強会を含めてやっていきたい。

挨拶 宮崎浩治副理事長 福岡県支部長

 福岡県支部は12月9日に設立記念講演会を行なう。20年前、松下政経塾の地方塾である京都政経塾が「ちにか運動」というものを始めた。「ち」は地域の「ち」だ。地域から日本を変える、この「ちにか」の運動が20年を経て、われわれ政経倶楽部の福岡支部の開設につながる。
 日本は北海道から、九州、沖縄まで、いろいろな地域がある。その地域がひとつひとつ活性化していくために、そしてその地域が活性化することによって、本来のあるべき日本の姿が作られる。そういう願いを込めての福岡県支部の開設となる。いろいろな中小企業の方々にお集りいただき、この政経倶楽部の考えを理解していただき、そこで自らを高め、考えを実践していく。そういう場にしていきたい。
 福岡県支部は、地域的には遠くの支部になる。私個人も九州に知人はいるが、足場も何もない。本日、お集りの方々にも、ご協力をいただき、九州のお知り合いの方をぜひご紹介いただきたい。ゆくゆくは、長崎、鹿児島、大分、熊本等にも支部を設立し、志ある若い政治家がしっかり進んでいけるようなきっかけ作りとしていきたいと考えている。

※続きは会員専用ページでご覧いただけます。