政経倶楽部【東京】第125回例会(朝食会) 5/7木

日時:2015年5月7日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

西郷隆盛

■講演 岡田幹彦氏 歴史人物研究家・日本政策研究センター主任研究員
「西郷隆盛」


【岡田幹彦氏プロフィール】

昭和21年北海道生まれ。国学院大学中退。学生時代より、日本の歴史、人物の研究をつづけ、月刊『明日への選択』に多くの人物伝を掲載中。『歴史街道』『歴史通』などにも寄稿。平成21年~22年(毎週)産経新聞に「元気のでる歴史人物講座」を連載(103回)。全国各地で歴史人物の講演活動を行っている。
著書は、『東郷平八郎』『乃木希典』『小村寿太郎』(展転社)、『日本を護った軍人の物語』(祥伝社)、『日本の誇り103人』(光明思想社)、『二宮尊徳』『維新の先駆者』(日本政策研究センター)ほか多数。


●西郷隆盛は代表的日本人の筆頭

 いかなる国家、民族にも誇るべき人物がいる。
 アメリカならば、ワシントン、リンカーン。ロシアでは、ピョートル大帝。
ドイツは、フリードリッヒ大王とビスマルク。フランスでは、ナポレオン、そしてジャンヌダルク。イタリアでは、カエサル。ギリシャでは、アレクサンダー大王であり、イギリスでは、ネルソンだろう。
 では、日本では誰だろう。
日本では偉人が多すぎて、10人に絞ることも難しい。
しかし一人ならば、私は西郷隆盛をあげたい。


●明治維新の時代背景~欧米列強に狙われていた危機感と恐怖感

 日本の長い歴史の中で、最も素晴らしい偉業は明治維新だ。
それは外国とのかかわりがあるからだ。すなわち、欧米列強が全世界を植民地化せんとして、最終段階にいたって残されたのが東アジアだった。東アジアに、当時の5強国(イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、アメリカ)が殺到した。このうち、ドイツを除く4か国が日本に来た。来たということは、日本を狙ったということ。これは大変なことだ。当時、心ある日本人はどんなに震えるような危機感、恐怖感を抱いたことか。
ここをまずしっかり認識せずして明治維新は理解できない。
 明治維新は単なる権力闘争などではないのだ。日本民族が生きるか死ぬか、日本が滅ぶか生き残れるか、という危機感の中で志士たちは命を捧げたのだ。

※続きは会員専用ページでご覧いただけます。