政経倶楽部【東京】第196回例会(朝食会) 5/13 木 のご案内
日時:2021年5月13日 開会:AM 8:00~AM 10:00 (開場:AM 7:30(※Zoom待機室開放:AM7:45))会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
正しい知識無くして、国家経営の知恵は、生まれない!~デフレ脱却の“伝家の宝刀”『MMT(現代貨幣理論)』の真実
■講演 中野 剛志 氏 評論家
正しい知識無くして、国家経営の知恵は、生まれない!
~デフレ脱却の“伝家の宝刀”『MMT(現代貨幣理論)』の真実
【プロフィール】
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治思想。96年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。01年に同大学院にて優等修士号、05年に博士号を取得。論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞受賞)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『日本の没落』(幻冬舎新書)、『日本経済学新論』(ちくま新書)、『小林秀雄の政治学』(文春新書)等。
KKベストセラーズ刊行の『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』『全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】』は合わせて10万部のベストセラー。
1. 「財政破綻」なんて起こらない
アメリカが変わった
『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室』『全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室』という2冊の本を2019年に出し、出版から二年経った今でも版を重ねるロングセラーになっています。今回の講演では、2019年時点のその本の話に加えて、その後の経済学の動きにも触れて、お話しをいたします。
特にアメリカが、バイデン政権になって、日本で報道されている以上にかなり大きく変わり始めています。結論から言いますと、アメリカでは「もう新自由主義はだめだ」という風潮になりつつあり、これを明言しているバイデン政権内のスタッフもいます。
今後どうなるか分かりませんけど、これは40年ぶりぐらいに起こったイデオロギーの変化で、非常に大きい出来事です。1980年代に、規制緩和、「小さな政府」、自由化、緊縮財政を唱える「新自由主義」というイデオロギーが支配的になり、それから間違いに気付くのに40年かかった。人生のうちに2回ぐらいしか変えられないくらいのタイムスパンの話ですが、アメリカは新しい時代に入りつつあります。
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