政経倶楽部連合会千葉県支部第3回例会

日時:2011年1月26日  開会:~ (開場:)
会場:ホテルニューオータニ幕張
 

挨拶 寒竹郁夫理事長

 先週末、中国の大連に行ってきた。現地国立医科大学の歯科誘致のコンペに参加するためだ。米国、韓国、中国の強豪を相手に日本代表としてプレゼンを行った。その際の驚きは3つ。まず自由度。民間企業が国立大学に対しプレゼンできるということ。しかも共産党幹部の前でだ。
次に莫大な市場。医科大学の学生数は1万3千人、付属病院は3つ、その年間延べ患者数に至っては100万人。つまり100万人の市場がそこにあるということだ。そしてスピード。中国では「12月の話は12月中に決着しろという話、待っても1月中に結論だ」スピード、自由度、マーケットの大きさがすべて日本の100倍の感覚だ。このままでは日本が、グローバルな時代の中で埋没してしまう危機感を感じた。今こそ政治家、官僚はもちろんのこと、我々民間こそが一丸となる時だ。そして突破口を開くことが出来るのは政経倶楽部だ。ぜひ具体的なものをこの会から発信させたい。その為にはバックボーンが重要。林先生の講話でしっかり学んでほしい。
先ほど、吉田平千葉県支部長より、「歴史を改革する当事者になろう」という話があった。ぜひ皆さんで想いを共有して実践に移してほしい。

挨拶 吉田平 千葉県支部長

 年末・年始にかけて、NHKの大河ドラマや坂の上の雲の長編ドラマ等で、歴史に関することを目にする機会が多かったと思うが、今自分自身が明治維新前後の本を読む中で、感じたことがある。
 それは現代から歴史を振り返るにあたり、その中における様々な状況下において、人間の行動は二つのパターンに分かれているということだ。
 ひとつは歴史の大舞台に自ら飛び込んでいく人たちと、一方は歴史に呑み込まれて、状況をただ単に傍観しているという、2つの層である。
 先般、京都において林先生の主催する政治家天命講座第6期生の会に寒竹理事長と参加してきたが、受講者である30代、40代前半の若者が、心の底から「この国をよくしていきたい」と考え、本物の政治家を目指そうとの誓い合いをしていた。千葉支部としては、経営者の皆様にそういった若者がいることを知ってもらい、一緒にその熱を感じていただけるような機会も設けていきたい。
 今日で林先生のシリーズ講座も3回目となるが、東洋思想というベースを皆で共有しながら、学んだことを、具体的な活動を通して、一緒に実践していきたいと思っている。

林英臣政経倶楽部連合会主席顧問・日本政経連合総研理事長 経営者のための「東洋思想入門講座」 第3回 老子と道徳経

●女性原理を持つ老子の思想を学び、転換期を生き抜く人間力を養おう
 今、「日本再生」が叫ばれている。外交、防衛などの固い面ばかりではなく、日本人の情感を育ててきた基底文化からも日本の再生を起こさなければならない。女性が持っている感性を生かしていく必要がある。老子と荘子の思想を合わせて老荘思想とよぶ。老荘思想の中に、受容的で女性的な思想がある。老荘思想を学ぶことによって、転換期を生き抜く、人間力をともに養っていきたい。

●老子には、「非常の人物」となるための教えがある
 昭和の歴代首相の指南役、安岡正篤の言葉に、人物を見抜く基準を示す言葉がある。 「将来の人物か過去の人物かの相違は…

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