政経倶楽部【東京】第129回例会(夜例会) 9/3

日時:2015年9月3日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

イノベーションが起こる組織文化とマネジメント

■講演 森川 亮(もりかわ あきら)氏 C Channel(株)代表取締役社長・LINE(株)顧問

「イノベーションが起こる組織文化とマネジメント」


【プロフィール】

1967年、神奈川県生まれ。幼少期から音楽と共に過ごす。
1989年、筑波大学卒業後、日本テレビ放送網入社。コンピュータシステム部門に配属となり本格的にコンピュータを学ぶ。多くの新規事業立ち上げに携わる。
1999年、日本テレビ勤務の傍ら、青山学院大学大学院にてMBA取得。
2000年、ソニー入社。ブロードバンド事業を展開するジョイントベンチャーを成功に導く。
2003年、ハンゲーム・ジャパン(株)(現・LINE(株))入社。2007年、社長就任。
震災後の2011年6月、LINE誕生。全世界で5億人を超えるユーザーに成長。
2015年3月、社長退任、顧問に就任。
同年4月、動画メディアを運営するC Channel(株)を設立。社長に就任。
仕事の流儀についての初著作「シンプルに考える」(ダイヤモンド社)も好調。


 今日はお招きありがとうございます。前半は私の半生、後半はマネジメントに関すること、最後にC CHANNELのご紹介をさせていただければと思います。

(1)私の半生

●子供時代は歌手。中学時代は天才ドラマー。だがドラムマシンの出現で挫折

 私は1967年生まれの48歳。子供の頃は歌手をしていた。ピンクレディや五木ひろしさんのバックでコーラスをしたり、テレビCMの曲をボーイソプラノで歌っていた。変声期を迎え、楽器に転向した。ピアノ、ギター、ダンスなどの中で、ドラムが一番相性がよかった。中学時代に夢中になり、天才ドラマーとしてアメリカのテレビ局が取材に来るほどだった。将来はドラマーになろうと思っていた。が、ドラムマシン(電子楽器)の出現で挫折した。
ポップスもロックもダンスミュージックも、ドラム以外の楽器は人が奏でるのに、「ドラムマシンがあるから君はいらない」と言われてしまったのだ。
「これからは、全ての領域でコンピュータの時代が進む」。中学生の僕はそう確信し、筑波大学に進み、コンピュータ工学を学ぶことにした。


●筑波大学でコンピュータ工学を学ぶ。ジャズドラマーとして活躍

 当時はバブル時代。つくば科学万博(1985年)もあった。コンピュータが未来を変える等、コンピュータと共に明るい未来を語れる時代だった。僕自身も夢を抱いて大学に進学した。しかし残念ながら、当時コンピュータを勉強しようという人たちは、オタクと呼ばれる人たちばかり。学校では一人も友だちができなかった。結果、学校にほとんど行かなくなってしまい(笑)、ジャズの道にはまった。当時のドラムマシンは、アドリブまではできなかった。即興演奏、アドリブが決め手のジャズは唯一、ドラマーが必要なジャンルだった。そうしてジャズを4年間やり、卒業ということになった。そこで、コンピュータより、音楽やエンタテイメントに近い仕事がしたいと思い、日本テレビに入社した。

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