政経倶楽部 東京【第91回】 千葉県支部【第19回】合同例会 懇親会7/14土

日時:2012年7月14日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

日本の誇り~歴史の真理を学び、志高く生きよ~

■講演 中條(なかじょう)高徳(たかのり)氏
アサヒビール(株)名誉顧問・英霊にこたえる会 会長

「日本の誇り~歴史の真理を学び、志高く生きよ~」 

●「袖すり合う縁をも活かす」
つまらない人間は素晴らしい縁に出会ってもその縁に気が付かない。並みの人間は、気がつくけれども生かし切れていない。諸君のように8年間もこの勉強を続けてきたような人たちは、柳生家のおしえの袖すり合うも縁を生かしている人たちだ。
(※「小才は、縁に出合って縁に気づかず。中才は、縁に気づいて縁を活かさず。大才は、袖すり合うた縁をも活かす」柳生家の家訓)
私は、85歳で国家が認定する後期高齢者だ。きょうお声がかからなかったら、生涯会うことのなかったご縁をいただけることを幸せに思う。
しかも諸君の仲間から、総理大臣が出ているというのはとても素敵なことだ。このご縁を大切にして、きょうは皆さんと一緒に勉強したい。

●民族の滅亡3原則~「夢」と「心」と「歴史」を失った民族
私は昭和2年生まれ(1927年)、日露戦争後たった22年目だ。生まれて2年後1929年は世界大恐慌があった。日本は大変貧乏だった。だが日本人は凛として生きていた。揚々として、夢を抱き、「坂の上の雲」を目指していたからだ。
 世界の歴史学者たちの研究結果から民族の滅亡3原則がわかる。
それは、①夢を失った民族②モノの価値のみ捉えて心の価値を失った民族③自国の歴史を忘れた民族だ。
戦後、マッカーサーは世界注視の中、「歴史、修身、地理」は教えてはいけないと宣言して占領政策を始めた。だが、占領政策が終わったにもかかわらず、大学入試に歴史がないことを理由に全国の新制高校は歴史教育を抹殺した。
 マレーシアのノンチェック元上院議員の詩は胸に響く。彼は日本で言えば、明治時代の志士にあたる人だ。私の著書『おじいちゃん戦争のことを教えて』(致知出版社)の中でも紹介した。この本は是非、読んでほしい。

「かつて 日本人は/清らかで美しかった/かつて 日本人は/親切で心豊かだった/アジアの国の誰にでも/自分のことのように/一生懸命つくしてくれた」

「戦後の日本人は/自分たち日本人のことを/悪者だと思い込まされた/学校でも ジャーナリズムも/そうだとしか教えなかったから/まじめに/自分たちの父祖や先輩は/悪いことばかりした残酷無情な/ひどい人たちだったと 思っているようだ」
「だから アジアの国に行ったら/ひたすら ペコペコあやまって/私たちはそんなことはいたしませんと/言えばよいと思っている」
ノンチェックさんの詩は、最後に「こんなひとたちと本当に仲よくしてゆけるだろうか/どうして/どうして日本人は/こんなになってしまったんだ」と嘆いている。アジアの仲間のマレーシアのリーダーが今までの日本人を称えているのだ。日本人はもっと誇りと自信を持っていい。

●歴史の要点~この500年は白色人種による植民地化の歴史
 これほど優れた民族なのに日本人は歴史をきちんと勉強していない。だからきょうは歴史の要点を話したい。
 まず500年歴史を巻き戻す。1500年。足利時代。アメリカ大陸発見は1492年。同時代、バスコダガマが喜望峰を発見。500年前は世界の地図がまだわかっていなかった。
 そこへ大航海時代。当時の一流国はスペイン、ポルトガルだ。まず、隣のアフリカに行った。すると肌に色のついている原住民がいた。人間扱いせずに奴隷とした。アフリカの金も石炭も食料も「俺のモノ」として自国に運びこんだ。これを歴史は「植民地政策」と呼んでいる。続いてオランダも、イギリスも同じことをやり始めた。
 とどのつまり500年間は肌に色のついていない白色人種の国々が、肌に色を持っている国々を全部植民地化してきた歴史なのだ。たかだか500年のことだ。  
1603年、日本は江戸時代。鎖国し、長崎の出島からほのかな情報を得ながら、食糧自給率100%で江戸文化も栄えていた平和な265年間。江戸末期1853年にペリー提督が浦賀にやってきた。白色人種が黄色の有色人種の陣地にたどり着いた瞬間だ。

●中華思想は、“自分以外は野蛮人”という華夷思想
 中国(当時は清)、支那人の本質は中華思想という恐ろしいものだ。これを中国人がなおさない限りアジアに平和は来ない。この“真ん中の自分の華だけ立派であとは野蛮人という華夷(かい)思想から言えば尖閣列島など自分のモノで当たり前。そのシナもアヘン戦争でイギリスに負けた。黄色のエリアは全部白色人種にやられた。シャム(タイ)も周辺を一部やられた。まったくやられなかったのは、海洋国家という幸運もあるが日本だけだ。これが歴史の真実だ。

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