政経倶楽部【千葉県支部】第54回・【東京支部】第126回 合同例会(6/17水)

日時:2015年6月17日  開会:~ (開場:)
会場:ホテルグリーンタワー幕張 千葉市美浜区ひび野2-10-3 TEL 043-296-1122 JR海浜幕張駅徒歩3分
 

昭和の大思想家「松下幸之助はこう語った!」~そのオーラに直に触れた1期生が語る とっておきの話~

■講演 林 英臣氏  政経倶楽部主席顧問・日本政経連合総研理事長

昭和の大思想家「松下幸之助はこう語った!」
~そのオーラに直に触れた1期生が語る とっておきの話~

●松下幸之助塾長の御霊(ミタマ)は満足されているだろうか?
●「本当のところ、何で塾をつくったのか、わしにも分からんのや」
●大宇宙との対話~根源様を拝まれる
●「宇宙に存在するすべてのものは、つねに生成し、たえず発展する。
万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法である。」新しい人間観の提唱
●全体と部分の調和~京都「真々庵」
●人間を大肯定~「まことに人間は崇高にして偉大な存在」新しい人間観の提唱
●法家(韓非子)も使いこなす、「工場はどうだった?」「一聴」「経理社員」
●松下塾長の前で、机を叩いて怒鳴り、そして号泣!
●「アホでも構へんから採っておくように」
●「君の父親は何をやっている人や?」
●「ほな国手としてがんばってくれなはれや」
●「結構やな、成功するまで続けなはれや」
●「世界の繁栄は二十一世紀には日本をはじめとするアジアにめぐってくると思われる。」第1期生募集時の「入塾のしおり」
●「共産主義も行き詰まる。資本主義も行き詰まる。第三の思想が生まれる時代がやがてくるだろう。」江口克彦著『松翁論語』283ページ PHP研究所
●公益経済における成長~物心両面の成長、年輪成長、循環成長
●「君らは塾生であると同時に塾長や」→林塾を建塾
●「賢い人は非常に危険」
●「智にして私を用ふるは、愚にして公を用ふるに若かず。」
『臣軌』則天武后撰
●松下幸之助翁の念子


●松下幸之助塾長の御霊(ミタマ)は満足されているだろうか?

 松下幸之助が建塾した松下政経塾は、今年36期生を迎えた。
松下政経塾の歴史の中で、松下幸之助という存在は、初期の塾長ということになる。ゆえに、松下幸之助の精神というものを浸透させていくのはなかなか大変なことだ。その中で、野田前総理や私は第一期生として、松下幸之助の思いを背負っているという自覚を持たないと、幸之助師匠に失礼だと思う。
松下幸之助は、決して満足してこの世を去っていない。私はそう思う。無念がある。やり残したことに対する無念の思いがある。であれば、弟子がそれを受け継ぐのが、東洋の人間道だと私は考える。
今日は、松下幸之助から直に指導を受けた者として、弟子の生き方というものを交えてお話したい。

御霊(ミタマ)とは、大和言葉だ。ミは身、実と書く。ミの一音で、「ものの実質」を表している。タマは、玉。「まるくまとまっているもの」をいう。つまり「ミタマ」とは、「実質が円満にまとまっているもの」という意味だ。
御霊というと、死んだ人の魂と思いがちだが、本来は、生きている我々を支えているのが御霊であるというのが、古来、日本神道の考え方だ。その人を構成する本体、自分の中の一番、根源にあたるもの、それが御霊だ。
生きている我々には、本体があるが、死後も、生きている間に残した精神エネルギーがある。訴え続けてきた自分の願いや志。それら己の思いが、目には見えないものの残っていく。その残ったものが弟子の中に受け継がれていくと、弟子の中に師匠の思いが御霊となって受け継がれていくということになる。
 松下幸之助の御霊は、松下政経塾の塾生はもちろんのこと、多くの人々の中に、受け継がれている。しかし、松下幸之助の御霊は満足されているだろうか。
私は、自分の中に師匠の思いを取り入れようと、いろいろ学んできた。しかし、学べば学ぶほど、師匠の無念が伝わってくる。師匠は満足してこの世を去ったわけではない。94歳でなくなったが、非常に日本を心配されていた。

※続きは会員専用ページでご覧いただけます。