政経倶楽部【東京】第159回例会(朝食会) 3/1 木

日時:2018年3月1日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

緊迫する朝鮮半島情勢と日韓関係

■講演 武藤 正敏 氏  元・在大韓民国特命全権大使 外交経済評論家

「緊迫する朝鮮半島情勢と日韓関係」


【プロフィール】

1948年(昭和23年)東京都生まれ。横浜国立大学卒業後、外務省に入省。
朝鮮語研修の後、在大韓民国日本国大使館勤務。参事官、公使を歴任。
前後してアジア局北東アジア課長、在オーストラリア日本大使館公使、在ホノルル総領事、在クウェート特命全権大使などを務めた後、2010年から2012年まで、在大韓民国特命全権大使を務める。
退官後は、外交経済評論家として活動。
2013年から2017年まで三菱重工業(株)グループ戦略推進室顧問を務める。
2013年、韓国政府から修好勲章光化章を授与。
著書『日韓対立の真相』『韓国の大誤算』『韓国人に生まれなくてよかった』等。



本日は、前半に「北朝鮮情勢」、後半「日韓関係」についてお話したい。
北朝鮮問題に関しては、果たして対話で解決できるのか、軍事的衝突に結びつくのではないか、という心配がある。金正恩(キムジョンウン)の「新年の辞」から新しい動きもいろいろ起きている。そこで、核ミサイルの状況、それに対して各国の対応、この核問題解決への道筋について等、お話したい。


■北朝鮮情勢

(1)軍事的脅威の現状と展望~米朝の狙い・軍事衝突の可能性
米朝ともに、軍事衝突を避けたいのが本音だ。
双方の狙いは何か。アメリカの狙いは、制裁強化で北朝鮮の翻意を促すこと、北朝鮮の狙いは、アメリカに核保有を認めさせることだ。
では、軍事的衝突があるとすればどういう場合か。アメリカは、制裁が行き詰まった時、妥協か攻撃かの決断を迫られる。その決断の時期は今年中だ。なぜなら、北朝鮮の核ミサイル開発が待ったなしの状況に来ているからだ。北朝鮮は、金正恩委員長が生き延びる術(すべ)がなくなった時、軍事攻勢に出る可能性がある。
最近の動きでいえば、瀬取り(洋上で船から船へ船荷を積み替えること)で石油を入手している行為を止めさせることが課題だが、臨検の際に北朝鮮船が抵抗などし、偶発的に武力衝突が起きる可能性もある。そこが懸念される。

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