政経倶楽部【東京】第203回例会(朝食会) 1/13 木 のご案内

日時:2022年1月13日  開会:AM 8:00~AM 10:00 (開場:AM 7:30(※Zoom待機室開放:AM7:45))
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

大国は小国を攻めてはならない! 義を重んずる中国“最強”の思想家「墨子」に学ぶ平和への道

■講演 林 英臣 氏 政経倶楽部連合会主席顧問・日本政経連合総研理事長

大国は小国を攻めてはならない!
義を重んずる中国“最強”の思想家「墨子」に学ぶ平和への道


●今、「墨子(ぼくし)」を学ぶ意義~乱世における活動組織づくりの要諦

今日の講義は、乱世にあたりどういう活動組織を起こしていくべきか、ということの大きなヒントになる。心して聴いてほしい。


●本当の中国とは何か~史実を鑑みれば、「今の中国は真の中国ではない」

まず、本当の中国・中国人とは何かを述べたい。最近の中国の振る舞いの身勝手さは、真の中国ではない。理想論ではなく、史実において違うということを私はあえて言いたい。「林は、“中国はけしからん”と言ってきたのに突然擁護しだすのか」という単純な考えで、聴いていただきたくはない。私は中国が好きだ。最も数多く訪れた国が中国だ。その大好きな中国がおかしくなっているので、訴え続けているのだ。そこをよく受け止めてほしい。


●短期は「米と連携」、中期は「備えと対話」、長期は「アジア共栄圏で新文明」

中国に、外交、防衛でどのように対応するかは、短期、中期、長期に分けて考えなければならない。
短期的には、アメリカとの連携が必要だ。アメリカはほとんど頼りにならなくなってきているが、それでもまだアメリカの力が残っているうちに何とかしなければならない。
中期的には、備えと対話だ。侵略されないためには、備えあっての話し合いが肝要。敵基地攻撃能力も持つべきだ。攻めるためではなく、攻められないための備えだ。
長期的には、同じアジア共栄圏の仲間として、世界人類の平和のために新しい文明を起こしていく。もちろん、今すぐは難しい。50年ほど先になるのではないかと思う。だが、準備は当然、今からする。


●何事も「短期、中期、長期」で考え、まとめ役としてリーダー力を発揮せよ

何事も、短期、中期、長期をよく順序だててものを見ていくことが、肝要だ。今、話し合っている議論は、短期、中期、長期いずれなのか。前提を明瞭にしてから議論することを心がければ、どんな議論の場でもリーダーシップを発揮できる。気がついたら自分がまとめ役になっている、というような社会活動家が、日本全国で続々育ってほしい。それが当会の使命であり、自分への戒めでもある。


●墨家は、「義(=筋が通っている)」によって、最強の結束力を保っていた

今日の演題は、「大国は小国を攻めてはならない!義を重んずる中国“最強”の思想家「墨子」に学ぶ平和への道」とした。
“最強”とは何か。墨家は結束力が最強だった。結束力を保ったのは「義」だ。「義」の漢字の上部は「羊」。羊は群れをなして整って進んでいく。よって、整っている、筋が通っているものを漢字で表すとき「羊」を用いる(美・善など)。
羊と我(ガ)で「義」。読みは、ガがギに転じて、義(ギ)。「義」は筋が通っている、の意。元来の中国人は、義をたいへん重んじている。私の中国人の友人たちも皆、義を重んじている。
中国人は、「仁(ジン)」も大切にする。人偏に「二」。一人は自分、一人は相手。相手のために自分は何ができるか。自分の持っているものを出しきって相手を救うことを「侠(キョウ)」という。任侠道というものは、元来、東洋人の基本理念だった。それを、もう一度取り戻していかなければならない。

※続きは会員専用ページでご覧いただけます。

※続きは会員専用ページでご覧いただけます。