政経倶楽部【東京】第179回例会(朝食会) 11/7 木

日時:2019年11月7日  開会:~ (開場:)
会場:ルポール麹町 東京都千代田区平河町2-4-3 TEL03-3265-5365 有楽町線「麹町駅」 1番出口より徒歩3分. 有楽町線・半蔵門線 「永田町駅」 5番出口より徒歩5分.
 

「企業永続の法則~地域と結びついた企業は潰れない!」

吉田 正博 氏 地域自立総合研究所所長 永続的成長企業ネットワーク代表理事

「企業永続の法則~地域と結びついた企業は潰れない!」


【吉田 正博氏(よしだ・まさひろ)氏 プロフィール】

1951年大阪府箕面市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、77年横浜市入庁。
主に経済行政一筋に進む。産業金融課長、経済政策課長、経営支援課長を務め、2007年財団法人横浜企業経営支援財団常務理事や金沢区副区長を歴任。
2012年3月定年退職。同年4月から横浜での実践の振り返り、地域創生・地域産業の発展をより深く研究する為、法政大学大学院政策創造研究科に進学。2014年3月修了。
現在は、地域自立総合研究所所長、永続的成長企業ネットワーク代表理事、
早稲田大学社会連携研究所招聘研究員、法政大学大学院CSR研究所特任研究員、横浜市立大学CSRセンター特任研究員などを務め、地域活性・企業支援等に取り組んでいる。
本年4月出版の『企業永続の法則~地域と結びついた企業は潰れない!幻冬舎刊』が好評。



今日はレジュメを3枚用意したが(5頁から掲載)、まずは前提となる横浜市について語りたい。

●全国の地方自治体の職員で、一つの道(経済局)を歩んだのは私一人。今はプロ職員がいない

私は現在68歳。1977年に横浜市に入庁し、2012年の定年まで、一貫して経済畑を歩んできた。これは、全国の自治体で私一人。私が入庁したころは、配置換えは最長15年だった。だから皆、2回まわるとプロとして公務員人生が終わった。ところが自治体の汚職事件が増え、横浜市も汚職防止のため一か所の在籍期間を短くするということで、管理職は原則2年(最長3年)となった。これは性悪説に基づくものだ。結果、10年、20年後、プロの職員がまったくいなくなった。
ある造園業者は嘆く。「最近は、横浜市の職員と話が通じない。何を聞いてもわからない。」と。
いま、行政改革が叫ばれるが、一番大事な事を忘れた行政改革になってしまった。
私が入庁した40年前は、新人から管理職まで公務員の志は高かった。「横浜市のために自分は〇〇がやりたい」という志の高い公務員が多かった。私で言えば「横浜の経済をよくしたい」と常に思っていた。いまは、その場しのぎの職員が多くなってしまった。選挙に追われる首長が求めるものが下に降りてきた時に、忖度で動く。あるいは、言われたこと以外は動かない職員になった。

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